2007年8月26日日曜日

IARU 8N3HQ at Kobe 運用記

 2007年の8N3HQ at KobeにOBとして参加する機会があったので、その運用記を記しておく。今回のIARUコンテストで一番心配したのが台風4号の接近だった。他のJARL HQ局でもタワーをフルにクランクアップできるか心配だったようだ。土曜日の夕方(コンテスト開始前)にシャックに到着すると、すでにタワーはフルアップされていた。台風が来てからでは(しなって)フルアップできなくなるかもしれないので、思い切って事前にアップしたとのこと、さすがやる気が伝わってきた。40mCWの一波の担当ではあったが、40mバンドなので昼はJA、夜はDX相手に24時間ランし続ける必要がありその過酷さが心配されたが、現役・OB含めて総勢7名ものオペレータが集まったこともあり、細目にオペをチェンジしながら楽にコンテストを戦うことができた。睡眠も十分取ることができた。

 フルサイズ3エレ八木に1kW運用なのでDXには良く飛んでいるらしくクラスタにもそれなりにスポットされパイルアップになっている様子が分かった。しかしレーダーノイズ?が強力でたくさん呼ばれているのは分かるものの、弱い信号をコピーすることができず歯がゆい思いをした。クラスタにno RXとか書かれないかと冷や冷やしながら、HQ局の役割を果たすべくランに徹した。呼ばれたのにQSOに至らなかった局も多数あったと思うと、大変申し訳なく思っている。日曜未明に台風4号が最接近して風雨が強まったが、無事にコンテスト終了を迎えることができた。

 メインオペはIC-7800、その隣にFT-1000Dのサブオペ(受信のみ)、別室にIC-7800のマルチステーション(受信のみ)を用意し、N1MMでリンクした。メインアンテナはフルサイズ3エレ八木。国内用に地上高の低い逆Vを仮設する予定だったが、風雨で断念した。日中はタワーをクランクダウンすることで国内QSOに対応した。この他にサブアンテナとして5/8λフルサイズバーチカルを送受信用に使用した。3エレがWやEUに向いているときにオセアニアや東南アジアから呼ばれたときに役に立った。コンディションによっては国内QSOにも有用だった。3エレと5/8を時々切り替えながらランニングした。 kW送信アンテナを瞬時に切り替えられるのはTL-933のおかげだ。今回N1MMを初めてマルチTX(≒複数のRIG+PCのセット)で使用したが、ネットワークリンクが頻繁に切れ、メインPCのログデータがサブ&マルチのPCに流れてこなくなるトラブルがあった。インターネットやWindows共有サービスは正常だったので、恐らくN1MM側の問題だろう。その他には大したトラブルもなく、24時間戦うことができた。

 QSOして頂いたみなさん、MNI TNX。また、このような素晴らしい設備を提供して下さり、アンテナ・RIG・PC設定など事前準備を一人でして下さったシャックオーナーに感謝する。

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