帰省する前に実験に必要な部品だけでも考えておこうと思う。田舎に帰ると最初の2日くらいは他の用事で潰れてしまうし、部品を買うにも店が無いので通販に頼るはめになる。そうこうしているうちにモチベーションが下がってしまって、二週間くらいすぐにたってしまう。ここは、事前に必要な部品をチェックして、足りないものは本橋で調達してから帰るのが吉だ。
やりたいのは、電灯線のディファレンシャルモードに高周波信号を入れて、それが電波としてどれだけ漏れるかを測ることだった。先輩達が昔やった実験を見ると、図3でディファレンシャルモードに高周波信号を突っ込むのはバランとCでやっている。図4のインピーダンスを測る実験では、同相・差動分離回路を使ってコモンモードにネットアナをつないでいる。
「コモンモードに高周波信号を突っ込むとよく漏れるが、ディファレンシャルモードに突っ込んでも漏れない」というのが大嘘だってことを暴露するには、両方やって比較する必要がある。それには、同相・差動分離回路の差動出力にバランをつなげば良さそうだ。これならFT-XX-43のトロイダルコア2つとCだけなので、手持ちでいけそうだ。QRPPPなのでコアは小さくてよい。
SGの代わりは、リグのトランスバータ用出力を適当に減衰して使う。SGと同じことなのでたぶん法的にも問題無いと思うが、もしもこれで交信できてしまったらどうなんだ?アマチュアバンドならOK?
田舎のアンテナは家から10mは離れてるので、これに別のリグをつないで受信する。コモンかディファかどっちに突っ込んだ方が強いか、全バンドでチェックする。これで、どっちがじゃじゃ漏れ電波の真犯人なのか決着をつけてやる。どうだ!
これだけでも十分意味があるが、何か物足らない。電灯線にどれだけパワーを突っ込めばどれだけ電波が漏れるのかっていうのを数字で出したい。突っ込んだパワーはショットキーで検波してテスターで測る。リグのSメータを入力電圧に換算して、受信アンテナの利得を引けば、電界強度が計算できる。
ハズなんだが、残念ながらパワーメータもSメータも較正が必要で、そのためにまともな測定器が必要なので、今回はボツ。実はテスターしか持ってない(涙)。
あっっっ、突っ込んだパワーも受信したパワーも同じ受信機で測れば良いのか。もちろん全然レベルが違うので、アッテネータで比較するんだけど。Rは大体あるし、後は、汽車の中で考えよう。本橋はパスして、これから大学に寄ってそのまま帰省することにする。
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